補正のHCO3って何?

補正のHCO3について解説します^^

そのために、まずアニオンギャップについて

 

アニオンギャップとは、

 

測定できるイオンの総量から、測定できる陰イオンを引いたもので、

普通は12に収まりますよっていう数字です。image

乳酸や、ケトンなどの、アニオンギャップ上昇する代謝性アシドーシスというのは、

弱酸です。

なので、H+とCH3-CH(OH)-COO- のように、H+と測定されない陰イオンに分かれます。

この分の、H+をHCO3で中和するので、HCO3が下がります。

AGの上昇分(上図のAGが広がっている分)は、HCO3の低下で解消されます。

 

しかし、この際に、AGの上昇していない代謝性アシドーシスや、代謝性アルカローシスを合併することもあります。

普通に、代謝性アルカローシスのときは、どんな感じなのか。というと、

image

HCO3が増えて、Clが減りますね。

代謝性アルカローシスのときは、HCO3が増える病態がある、ということです。

 

では、この病態を合併している時、どのように見極めたらよいでしょうか。image

一番左が正常な人です。

AG上昇している代謝性アシドーシスある、真ん中の人がいます。

斜線部は、アニオンギャップの上昇分なので、本来ならばHCO3として考えられる分に相当します。

なので、この斜線部が全てHCO3だったら、と考えます。

そうすると、右のようになり、HCO3に相当する緑の部分が、正常な人に比べ、大きくなっています。すなわちHCO3を上げる病態がある、ということになります。

 

 

では、アニオンギャップの上昇していない代謝性アシドーシスはどうでしょうか。

image

こんな感じで、HCO3を下げる病態がある、ということが分かります。

 

AGの上昇している代謝性アシドーシスでは、HCO3が下がるのですが、

その下がりが、AGの上昇している代謝性アシドーシスだけのせいなのか、確認が必要です。

 

AGの上昇している代謝性アシドーシス

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この方は、HCO3は少ないです。

しかし、AG上昇の分が、全てHCO3で考えたとしても、なお低いです。

すなわち、HCO3を他に下げる病態=AG上昇していない代謝性アシドーシスの

合併がある、ということです。

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AGの部分をHCO3として補正してもなお低い

 

 

 

 

 

補正のHCO3は、

AG上昇の代謝性アシドーシスに隠れている、

他のHCO3を増やす病態、減らす病態が漏れていないか確認する♪

という目的で行っています。いつも忘れず計算しましょう^^

 

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