アニオンギャップ上昇の代謝性アシドーシスを来たす病態

 

アニオンギャップ上昇の代謝性アシドーシスをみたら、

3+1を考えます!!

 

アニオンギャップ上昇の代謝性アシドーシスは、不揮発酸というものが溜まっいる状態。

すなわち、こんなものが溜まっています

 

①乳酸

②ケトン

③腎不全

+薬剤

 

大事なことなので、もう一度書きます。

AG上昇の代謝性アシドーシスをみたら、この3+1を考えてください。

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何が溜まっているかの判別の次の一手は、簡単です!

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これで、何が溜まっているか、大体わかりますね♪

 

 

ケトンが溜まるのは、飢餓、アルコール性、糖尿病性を考えます。

この患者さんであれば、尿ケトンの有無をみて、

陽性であれば、アルコール性のケトアシドーシスの要素があるかな、というところです。

 

 

腎機能は、Cre2.9で、50歳だと、ちょっと否定はしきれないかな、というところですが、

積極的にこれだけが原因と言い切るには弱いくらいの数値です。

まあ、これで溜まってたら、透析するか腎機能を改善させるしか手がないんですが(笑)

 

 

乳酸アシドーシス

乳酸アシドーシスは、

疾患をさらに絞り込む努力が必要なこと!

治療にかかわる次の一手をするに値する情報

の2点から、本当にいつもケアしてもらいたい病態です!

 

 

乳酸が溜まるとき、というのは、

 

組織に酸素が行き届いていないときか

組織で上手に糖や乳酸の代謝が出来ないとき

 

のいずれかで起こります。

 

具体的には、

腸管壊死などの、局所の血流障害

循環不全(心や肺などが原因による)

敗血症

大量出血

などの、組織に十分な酸素を送れない病態が原因で、

アニオンギャップ上昇の代謝性アシドーシスを来たします。

 

かなり重篤な疾患ばかりなので、

それらの疾患の除外が本当に重要です。

 

まず、vitalが大丈夫か。大丈夫なら、

腸管壊死の否定から!

そして、敗血症はいつも忘れずに!!!

アニオンギャップの上昇している代謝性アシドーシスがある人に、

血液培養をとったら、タイガφは本当に嬉しいです♪

 

腸管壊死に関しては、イレウスでアニオンギャップ上昇の代謝性アシドーシスがあれば

絞扼性イレウスを疑ってください!!

 

意識消失発作で、アニオンギャップ上昇の代謝性アシドーシスがあれば、

痙攣発作の後かもしれません!!

 

そして、忘れてはいけないのが、ビタミンB1欠乏症です!!

ビタミンB1欠乏でも、アニオンギャップ上昇の代謝性アシドーシスを来たします。

 

そして、ビタミンB1を打つだけで改善します。

リスクのきわめて少ない対処法で、得られる効果が大きいので、

ビタミンB1は躊躇せず、打ってしまう選択は妥当と考えます。

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なので、問題文の患者さんは、アニオンギャップ上昇の代謝性アシドーシスがあるので、

尿ケトンをはかり、乳酸をはかり、

そして、症状をみて血液培養や腸管壊死の否定が必要で、

かつ、ビタミンB1欠乏症がアルコール中毒では多いので、ビタミンB1は入れておく!

ということになります。

 

薬剤や異物

サリチル酸、メタノール、アルコール中毒、アスピリン中毒、エチレングリコール中毒

等が有名ですね。手元で見れるように、メモしておきましょう。

アルコール中毒患者は、手元にお酒がないと、

何らかの手段でアルコールのようなものを飲むことがあるので、

類似した物質による、代謝性アシドーシスをきたしている可能性はあります。

 

というようなことを考えましょう!

 

まとめ

AG上昇の代謝性アシドーシスをみたら、3+1を考える♪

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