低カリウム血症+代謝性アルカローシス+アルコール中毒

医師たるもの、

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を見ながら、診療をしましょう♪

 

血ガスブートキャンプで、未来を予測してしまいましょう!

予期できる未来に対する、予防、対処をするために!

 

この患者さんの検査値を見てみると、

・代謝性アルカローシス

・低K血症

 

があります!

すると、

 

①マグネシウム欠乏症

Level⑦で勉強したように、

代謝性アルカローシスなので、尿のクロールを測って、実は20よりも高かったという事実が判明しました。

そこでマグネシウム欠乏がある可能性を考え、マグネシウムを測定します!

 

血清のマグネシウムは、感度がひくいため、否定はしきれないです。

低マグネシウムが認められれば、低Mg血症ですが、

検査上問題なくても、マグネシウム欠乏症の可能性があります

Normomagnesemic magnesium depletionと言います。

 

低カリウムと、マグネシウム欠乏は合併しやすい疾患なのですが、

 

マグネシウム欠乏自体が、尿のカリウム排泄を増加させるので、

低カリウムの治療にとても難渋します。

hypomagnesemia can lead to increased urinary potassium losses via an uncertain mechanism, possibly involving an increase in the number of open potassium channels.

よくわからない機序だけど、というところですね。(up to dateを参考にしました)

 

なので、

低カリウム血症の治療に難渋する可能性が高い

低マグネシウム血症は、診断が見落とされやすい

アルコール中毒患者では、マグネシウム欠乏症は本当に多い

というところで、

 

カリウム、マグネシウムは、治療開始が望まれます!

ちなみに、低Mgの治療の仕方は、okですか?

(覚える必要はないので、どこを読めば実践できるか、知っておくことが大事です♪)

 

 

①低カリウムと、アルコール中毒、ー低カリウムが悪化する未来

慢性アルコール中毒患者さんは

 

食事も取らずに、飲酒ばかりするようになります。

 

その状態で、栄養を急に再開

ないし、ブドウ糖を含んだ輸液をした場合、どうなるでしょうか?

 

ここで、未来を予測するために、refeeding syndromeについて勉強する必要があります。

 

refeeding syndromeとは、

飢餓状態の人に、急激に栄養を再開したときに、インスリンの分泌などの機序で、

低カリウム、低リン血症、血糖異常、肺水腫などをきたす、疾患群の総称です。

 

本当にカリウムと、リンは一気に下がってくるので、要注意!!!

 

しかも、マグネシウム欠乏もあり、カリウムの治療は難渋します

カリウムの補正で有名な、1Lの生理食塩水+40mEqのカリウム投与では、

容易に肺水腫になります。

 

備えあれば憂いなし。

 

食べれなさそうなら、経管栄養を、外来の時点でいれちゃいましょう。

そうしたら、病室に上がるまでには、カリウムを補給する準備も出来ていますね♪

 

カリウム補給の基礎と、

refeeding syndromeについて知っておけば、

この患者さんの未来にはとても良い。

そしてこの2つは、よく遭遇しますので、できるとカッコいいです♪

 

アルカローシスには、よく低カリウムが合併するので、

補正の仕方は今のうちに身に付けちゃいましょう!一生ものですので♪

 

 

③夜、暴れるかもしれません。ーアルコール離脱せん妄が起きる未来

アルコール中毒患者さんが、

急にアルコールを断たれる状況となると、離脱症状が出現することがあります。

 

予防

せん妄時(CIWA-AR等)

 

の、それぞれの対処法を勉強し、

いざというときに読めるようにしておくことで、

この患者さんにとってより良い医療を提供することができますね♪

 

ということで、血ガスにかかわる項目は、

一見多く見えましたか?

しかし、実はそんなに多くありません。

この問題は、難しい部分も多く感じたかもしれませんが、

やっていることは、パターン認識だけです♪

 

そのパターンも少ないので、ガンガン学んでいきましょう!

 

医師たるもの、

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を見ながら、診療をしましょう♪

 

この問題をさらにあなたに+にするには

 

未来を予測するために

 

カリウムの補給方法・・・これは、医師のたしなみ♪♪

マグネシウムの補給方法・・・すぐ確認できるように♪

refeeding syndromeについて・・・これは、医師のたしなみ♪♪

アルコール離脱せん妄について・・・すぐ確認できるように♪

 

と備えておくと、さらに理解がどんどん進みます!

 

目指せ、血ガスマスター!!

 

 

これで、冒頭の血ガス問題を終わります!!

 

 

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